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○太郎:「先生!最近なかなか更新出来ないんです、どうしたらいいんですか。」
  先生:「寝る間を惜しんで更新しろ」

ね、寝る間を惜しんで更新・・・何か・・・何かが・・・

緑色の海

あれはいつのことだったでしょうか、少し前の夏の終わり、
高校時代の友人と釣りに行った時のことです。

私たちはいつも行き当たりばったりでしたので、
その日もポートアイランド近くの釣り場に着いたのは夜の11時前のことでした。

夜でしたので、あたりは真っ暗。
懐中電灯に照らされた釣り人達と、遠くに見える街の灯だけが浮かび上がっていました。

こんな真夜中ではあまり釣れないだろうな、などと思いながら真っ黒な海をしばらく眺めていると、
遠くのほうから 緑色の光 に照らされた豪華客船がやってきました。


その客船はとても大きくて綺麗だったのですが、
何より船の側面を照らしている、ややぼんやりとした明るい緑色の光が印象に残りました。
まるで海の中から照らしているかのような、その緑色の光によって、
豪華な客船がより豪華に見えているのでした。


しばらく見ていたのですが、その緑色の船がもう遠くのほうで小さくなってきたころ、
そろそろ釣りをするかという話になり、シカケを作ってサオに結びつけ、それを何気なく海に投げ込みました。



そのとき見たものを、私は忘れる事はないでしょう。



海に投げ込んだシカケを中心として、真っ黒だった海があたり一面緑色に光り輝いたのです。



波打ち際や、船が通った後は緑色に・・・



その光は一秒以内にすぐ消えましたが、まるでホタルが出すような幻想的な緑色でした。
今度は友人がシカケを投げ込むと、やはり海が発光しました。

するとさっきの緑の豪華客船は何だったのでしょうか。色々と話し合ってみたのですが、


○太郎 「誰かが蛍光塗料をまいたんじゃないか」
友人 「ゆれた時だけ光るのはおかしい」

友人 「銅が何か関係あるんじゃないかな、銅は確か緑・・・」
○太郎 「それは燃やした時では・・・」

○太郎 「何かの生き物かも・・・ウミホタルやホタルイカは青い光だから違うけど。」
友人 「さっきの客船、地平線のかなたまで緑色だっただろうが、そんなにたくさんいるわけがない。」


などと不毛な会話に・・・
通りがかった釣り人が
「あれは夜光虫だ」
と教えてくれました。

夜光虫・・・そのときは聞いた事もない名前でしたが、とにかくバケツで海水を汲み取って見てみました。
バケツの中の海水も、ゆらすたびに緑色に光ります。
懐中電灯で照らしてよく見てみると、その水の中には無数の小さな茶色い生き物が漂っていました。
球形で、直径は1ミリ前後、外部から衝撃を受けると発光し、それ以外は全く光りません。
プランクトンであることは間違いないのですが、そもそも動物なのか植物なのかもはっきりしないため、分類などはよく分かりません(私が)
図鑑によると原生動物門・鞭毛虫亜門・渦鞭毛虫目に分類されていますから、動物プランクトンだと思うのですが・・・


その後はもう、釣りそっちのけで海に石を投げ込んでよろこんだり、高校時代の思い出話などをしゃべっていたりするうちに、あっという間に朝になりました。
太陽が昇るころ、緑色の海は全く違う色になってしまいました。

それは ピンク色 です。

今まで見た事もないような大規模な赤潮でした・・・
あんなに綺麗な緑色の光を出すものの実態が赤潮だとは、何だか複雑な気持ちになったのを覚えています。


赤潮のせいか魚は一匹しか釣れませんでしたが、満足感でいっぱいでした。
あんなにおどろかされる事など、めったにありませんから。
次に緑色の海を見るのはいつのことになるのでしょう。

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