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  先生:ほほう、今回は西表島かね。
○太郎:はい。珍しい生き物がたくさんいましたよ。
  先生:珍しい 昆虫が たくさんいたわけだね?
○太郎:ええ・・・まあ・・・その・・・
  先生:早速紹介したまえ(わくわく)

西表島の不思議な生き物たち


前回の石垣島に続き、今回は西表島に行ってきました。また一人旅です。


飛行機の中で横の席のおばさんといろいろお話をしたのですが、
「一人旅ってさびしくない?ねえ、さびしいでしょ
などと問い詰められ、激しいむなしさを感じました。


しかし私の旅の目的は旅先で多くの生き物たちに出会うことです。
さびしいはずがありません(むなしい)


1.仲間川
2.大富
3.古見
4.南風見田
5.大見謝川ロードパーク
6.船浦
7.上原
8.星砂ヶ浜
9.西表トンネル


さて、今回は西表島で出会った生き物についてお話したいと思うのですが、あまり沢山ありすぎて とても紹介しきれません。そこで特にご紹介したい4種類だけ取り上げたいと思います。





第4位  ヤシガニ 
肩書き(絶滅危惧二類


ハサミで単一型の乾電池をへし折る一発芸 が有名。
しかしその実態はただのヤドカリであります。
夏の夜、このヤドカリは砂浜に産卵にやってくると聞いていたので、夜8時ぐらいから砂浜で ツノメガニ を発掘しながら待っていました。


星砂に埋まるツノメガニ
砂を掘ると出てくるツノメガニ。とてもすばしっこい


まさか出会えるとは思っていなかったのですが、8時40分頃、海岸の林の方から巨大すぎるヤドカリがやってきました。
いくらなんでも大きすぎます。


ヤシガニ登場
産卵直前のヤシガニ。


わざわざへし折ってもらうための乾電池を用意していたのですが、ヤシガニは 私の指をへし折ろうと必死
産卵の邪魔になってはいけませんので、早々に退散しました。




第3位 ムラサキオカヤドカリ
肩書き(日本国指定天然記念物


林の中の道路を歩いていると、向うの方から サザエが歩いてきました。
いやよく見るともっと大きい。私の握りこぶしぐらいあります。


前回石垣島で見たオカヤドカリはせいぜい3〜4cmだったのですが、今回はいったいどうしたことでしょう。
ちょっとお話を聞いてみましょうか。


自分の殻に閉じこもるムラサキオカヤドカリ


○太郎「すみませんちょっと顔を見せてくださいませんか」

ヤドカリ「だめだ、天然記念物たるもの、そう簡単に姿を見せるわけにはいかんのだ」

○太郎「そうおっしゃらずに」

ヤドカリ「だめ。あんまりしつこいとはさむよ?」


さようなら、ヤドカリ。


どうも近くに人の気配があると引っ込んでしまうようなので、遠巻きに見守ること数分。
本当にゆっくり、そーっと顔を見せてくれました。


用心深い




第2位 ヤエヤマセマルハコガメ
肩書き(日本国指定天然記念物・絶滅危惧二類


結構すばやい


ジャングルの中の細い道路で出会ったこのカメ、大きさは15cmぐらい。
このカメの一発芸は フタを閉じる ことです。


普通のカメは驚くと甲羅に手足や頭を引っ込めるだけなのですが、このカメはさらにおなかを折り曲げて密閉することができます。大変珍しい一発芸ですから、ちょっと驚かしてみましょう。


フタ閉じ失敗
フタ閉じ失敗


しかしなかなか閉じてくれません。
ちょっとお話を聞いてみましょうか。


○太郎「すみません、ちょっとフタを閉じてくださいませんか」

カメ「だめだ、天然記念物たるもの、そう簡単に(以下省略)」

○太郎「そうおっしゃらずに」

カメ「だめ。あんまりしつこいと閉じるよ?」


いや・・・どうぞ閉じてください。


ところで、このセマルハコガメには例の方々が引っ付いていました。


マダニ再び
あの人たち


○太郎「あの・・・天然記念物たるセマルハコガメに例の方々が引っ付いていますが・・・」

カメ「これはいいんだ。背中には手が届かないんだ




第1位 ブラーミニメクラヘビ
肩書き(ヘビ


先生「昆虫が無いではないか、昆虫が!!」

珍しい西表島の生き物たち。堂々の第1位は 大して珍しくない ブラーミニメクラヘビです。


ヘビというと長くて大きくて噛み付くようなイメージがありますが、このヘビは10cmぐらいしかありません。
太さは1mmもないです。


ついに見つけたブラーミニメクラヘビ


つまりミミズの方がよっぽどたくましい体つきをしているということです。
しかし動作はヘビそのもの。
とぐろを巻いたりはしませんが、くねくねとヘビらしく前進します。


この小ささですから、探そうと思って探さねばなかなか出会うことはないと思います。
石の陰や木材の下などにいることが多いそうです。





では、前回同様に西表島で出会った生き物についてデータを残してみます。
八月中旬の西表島、4日間です。


  生き物の名前 遭遇した数 採集した数 遭遇した場所 備考
爬虫類 ヤエヤマセマルハコガメ 1 - - 国天記・絶滅危惧二類
  ホオグロヤモリ 2 - 上原集落内  
  サキシマキノボリトカゲ 2 - 大富  
  キシノウエトカゲ 1 - (DOR) 国天記・準絶滅危惧
  イシガキトカゲ 約10 - いたるところ  
  サキシマカナヘビ 4 - -  
  ブラーミニメクラヘビ 1 - 上原集落内  
  サキシママダラ? 2 - 古見(DOR)  
  イワサキワモンベニヘビ? 1 - (DOR) 準絶滅危惧
  種名不明(ヘビ) 1 - 琉球大熱研付近  
両生類 アイフィンガーガエル? 約8 - 大富  
甲殻類 種名不明(ノコギリガザミ) 3 - 浦内川  
  ベンケイガニ 約20 - 夜間いたるところ  
  ヒメシオマネキ 計測不能 - 古見  
  ルリマダラシオマネキ 計測不能 - 浦内川  
  オキナワハクセンシオマネキ 計測不能 - - 準絶滅危惧
  コメツキガニ 計測不能 - 仲間川  
  フタハオサガニ 5 - 仲間川  
  ツノメガニ 約20 - 星砂ヶ浜  
  ムラサキオカヤドカリ 1 - - 国天記
  ヤシガニ 2 - - 絶滅危惧二類
  オキナワアナジャコ 1 - 仲間川  
甲虫類 サキシマシロモンサビキコリ? 1 - 上原集落内  
  アオドウガネ 4 1 上原集落内  
  オオシママドボタル(幼虫) 約10 - 琉球大熱研付近  
蜻蛉類 コナカハグロトンボ 2 1 大富  
  オオハラビロトンボ 5 2 大富  
  オオシオカラトンボ 1 - 大富  
  ヒメトンボ? 2 1 大富  
  オキナワチョウトンボ 1 - 大富  
  種名不明(アカトンボ) 約30 1 大富  
  種名不明(サナエ) 2 1 大富  
蝶類 ジャコウアゲハ 4 - 大富  
  ベニモンアゲハ 2 1 南風見田  
  シロオビアゲハ 3 1 大富  
  カラスアゲハ 約20 - 大富  
  タイワンキチョウ 約100 4 大富・南風見田  
  アマミウラナミシジミ 約50 3 大富  
  種名不明(シジミチョウ) 約10 1 大富  
  種名不明(シジミチョウ) 約10 1 大富  
  オオゴマダラ 約30 1 大見謝川・南風見田  
  リュウキュウアサギマダラ 約30 2 南風見田  
  ツマムラサキマダラ 3 1 大富 迷蝶
  スジグロカバマダラ 約80 2 大富・南風見田  
  タテハモドキ 2 2 西表トンネル付近  
  リュウキュウミスジ 5 1 大富  
  メスアカムラサキ? 2 2 大富  
  リュウキュウムラサキ? 1 1 浦内川  
  イシガキチョウ 4 1 南風見田  
  マサキウラナミジャノメ? 約20 - - 準絶滅危惧
  ヤエヤマウラナミジャノメ? 約10 - - 準絶滅危惧
その他 クロジュウジホシカメムシ 1 1 古見  
  アオバハゴロモ 2 - 大富  
  タイワンクツワムシ 1 - 大富  
  ハネナガヒシバッタ 3 - 大富  
  ヒゲマダライナゴ? 1 - 大富  
  タイワンツチイナゴ(幼虫) 1 - 大富  
  イリオモテモリバッタ 3 - 大富  
  アマミオカタニシ 1 - 大富  

国天記=日本国指定天然記念物
DOR=Dead on the road





西表島での旅行ですが、西表島は人跡未踏のジャングルが面積の大部分を占めます。
観光地というよりは野性生活をしたい人・ダイビングをしたい人・マングローブ地帯を楽しみたい人・生き物を探したい人にとって最高の島かもしれません。


レンタカー・レンタバイクがあると重宝します。
一人旅の人には原付がおすすめですが、激しい雨がよく降りますから しっかりとしたレインコート、シールドつきのヘルメットを持っていかないと厳しいです。
また、干潮時にマングローブ地帯に行くととても面白いですから、膝ぐらいまであるマリンブーツ(1000〜2000円)を持っていくことをオススメします。
ちょっと歩いただけで普段テレビでしか見られないようなマングローブの生き物たちに出会うことができます。


画面手前は食べかす
デトライタスを食べるコメツキガニ


左右のハサミの大きさが全然違う
あざやかなルリマダラシオマネキ


西表島の主要道路は一本ですから道に迷うことはないでしょう。
しかし石垣島とは違ってあまり海岸沿いを走りませんから、ほとんど爽快感はないです。
道路を横断する生き物に注意。地元の方は30〜40km/hで走行しています。


ひとつだけ誤算があったのですが、人跡未踏のジャングルには私も入ることが出来ないという事です。
道路沿いはすぐにジャングルが広がっていて、一歩たりとも入ることは出来ません。
生き物探しをする場所は意外と限られてくると思います。


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