
| 先生:旅行に行ってきたそうだね。で、どこへ? ○太郎:はい、石垣島に行ってきました。 先生:え?どこだって? ○太郎:石垣島・・・ 先生:くっ・・・生意気ッ・・・ |
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石垣島にて分布調査もどき 突然ですが、3月の中ごろに石垣島に行ってきました。一人で。 当初は友人と行くつもりだったのですが、今からして思えば、誘いかたがよくなかった。 「南の島でバカンスを楽しまないか」 などと 「南の島で 昆虫の分布調査 をしないか」 などと言ってしまったものですから、 「ほほう、それは楽しそうじゃないか。行ってらっしゃい」 さて、せっかく一人で石垣島までやってきたのですから、 一人でしか できないようなことをすることにしました。 今回の旅の目的は ・観光客があまり行かなそうな所を観光する ・防波堤で釣りをする ・島内をまわり、どんな生物がいるかを観察。昆虫については一種類につき1〜2匹採集する です。 では、観光のほうを先に済ませてしまいましょう。
もちろん 始めに向かうのは、イワサキクサゼミ、イワサキカレハなど島内に生息する多くの生物を発見された、岩崎卓爾先生の像です。 ![]() 有名な方の像なのに観光客には人気がなく・・・と言うか、この像がある場所は部外者立ち入り禁止ですので、許可を得てから入場しましょう。岩崎先生の像はとても厳しいお顔をしていますので、前に立つと怒られているような気分を味わえます。 滞在時間・・・15分 出会った人・・・職員の方3人 次は石垣島一の観光スポット、川平湾に向かいます。 有名なだけあって、観光客がとても多いです。 ![]() 滞在時間・・・20分 出会った人・・・観光客200人以上、観光業の方10人以上 次は頂上の眺めがよいと言われる、野底岳に登りました。 ゆっくり登っても40〜50分で頂上につきます。 ![]() ここの眺めは本当に最高でした。 もう、「視界をさえぎるものは何もない」といった感じです。実際はとなりにもっと高い山がありますけど。 しばらくこの景色をひとりじめしたい、そして誰か登ってきたら、この感動を分かち合いたいと思い、30分ほど頂上の岩にしがみついていたのですが、誰も来ません。 こうなると、ひとりじめというよりはひとり置きざりのような気がしてきて空しくなったので、下山。 滞在時間・・・120分 出会った人・・・0人 最後は島の北端、平久保灯台に向かいます。 島の北部は観光客どころか地元の人もあまりいませんので、車とすれ違うこともほとんどありません。 この灯台付近も素晴らしい景色で、海の中のサンゴまで見渡せました。 ![]() ただ ここはカップルが多いようで、一人旅の人は激しく空しい思いをすることができます。 滞在時間・・・25分 出会った人・・・カップル10人、家族連れ3人 それでは、昆虫の方を見ていきましょう。 はじめに書いておきますが、今回私は10年ぶりに昆虫採集をし、23匹の昆虫を標本にしました。 これに関して、虫取りに反対の方にはごめんなさいとしか言いようがありません。 普段は写真をとるだけなのですが、石垣島まで来る事はあまりありませんし、本州との形態の違いなどを観察するために、標本にせざるを得ませんでした。当然希少種の採集はしていません。 なお、標本は無駄になることがないようにしっかりと観察して、今後の勉強に役立てようと思います。 まずは甲虫から。 石垣島に行ったら絶対に見たいと思っていた、輝くカメムシにいきなり出会えました。 ![]() ナナホシキンカメムシ。 林の中でよく飛んでいます。青緑に輝く体はタマムシより綺麗かもしれません。 しかしタマムシとは違い、この輝きは死ぬと色あせてしまいます。 つぎはオオシマカクムネベニボタル。 ![]() 何故か山の頂上付近で見られました。発光しているところは見られませんでした。 赤い翅はとてもやわらかく、半開きになっていることが多いようです。 アマミナナフシ。何時間も探し続けてやっと見つけました。 ![]() 日本の昆虫では最も体長が大きい そうです。 ナナフシってどんな印象なのだろうかと思っていたのですが、意外にもインパクトの少ない昆虫でした。 形態、動作などはカマキリに近い印象を受けました。 種名不明。ヒメアマガエルかもしれません。 ![]() ヒメアマガエルだとすると 日本一小さいカエル ということになるのですが、そんなに小さい印象はありませんでした。 種名不明。オカヤドカリかムラサキオカヤドカリです。 ![]() 夜に海岸近くの森に行くと、森全体から わしゃわしゃわしゃ ・・・と音がしていました。 懐中電灯で照らしてみると、すさまじい数のオカヤドカリが・・・ 10箇所ほどで計測した平均値では、10cm×10cmの枠に約5匹のオカヤドカリがひしめいていました。 あまりにもたくさんいるので 転がして遊んだりしていましたが、実は天然記念物です。 こちらは森の中で発見した 日本一体長の大きいカナヘビ です。 ![]() サキシマカナヘビ。凛々しい顔立ちでイグアナのような威厳があります。尻尾を合わせると体長35cmぐらい。 歩き方もトカゲのように素早いものではなく、ゆったりとしています。 石垣島はチョウの種類が豊富で、ぜひ写真を撮ろうと思っていたのですが、 昆虫採集と昆虫撮影は相反すると言いますか、両方は無理でしたので、 動きの素早い昆虫に関しては、残念ながら標本にした後の写真しかありません。 まだ乾燥させている最中ですから、乾燥が終ったらちゃんとした写真を掲載するかもしれません。 ![]() いきなり大量にありますが、左から下に、種名不明(ネキトンボ?)、クロコノマチョウ、アサギマダラ、ツマベニチョウ、クロテンシロチョウ、リュウキュウミスジ、ジャコウアゲハ、クロアゲハ です。 クロアゲハ以外は生まれて初めて見るチョウばかりでした。 この中ではクロテンシロチョウが一番珍しいものだと思います。日本には生息していなかったのですが、台湾から渡ってきたチョウのようです。 ![]() 同様に左から下に、アオスジアゲハ、カラスアゲハ、イシガキチョウ、スジグロカバマダラ、リュウキュウアサギマダラ、タイワンキチョウ、リュウキュウヒメジャノメ、同じくリュウキュウヒメジャノメ、クロセセリ、イシガキチョウ、リュウキュウイチモンジです。 こちらはアオスジアゲハ、カラスアゲハ以外は初めて見るチョウです。 特に感慨深かったのがイシガキチョウでして、子供の頃から憧れていたチョウが沢山飛んでいるのを見ると何ともいえない気持ちになりました。 最後に、今回の旅行の目的は昆虫の分布調査ということでしたので、 一応石垣島での3月中旬の3日間の旅で出会った生き物(爬虫類以下)についてデータを残しておきたいと思います。
石垣島での交通手段ですが、一人ならば原付がおすすめです。 車だと素通りしてしまうような名もなき林道でこそ、石垣島の自然を満喫する事ができます。 地元のドライバーの方は時速40km以上は出さないようですから、原付でも安心です。 少し走っては止まって森に入ってみたりしていると、あっという間に時間が過ぎていくと思います。 今回の旅行での走行距離は約400kmでした。二人以上で旅行される場合はレンタカーがよいと思います。 石垣島でオススメの場所は、上に挙げました野底岳です。全く人がいませんし 眺めは最高の一言に尽きます。 それから、米原ヤエヤマヤシ群落の入口付近で生ジュースを売っているのですが、 ここの”パッションフルーツ×さとうきびミックス”が果てしなくおいしいです。目の前で果物をミキサーにかけてくれます。 夜は星が綺麗ですから、市街地を離れて眺めのいい場所に行きましょう。観音崎展望台が市街地から近くて暗いのでおすすめです。 運がよければ南十字星も見えると思います。 あと時間がありましたら、となりの竹富島に渡ってみるのもいいと思います。 この島では巨大な牛が完全放し飼いですから、車道でも牛が激走しています。 自転車を借りると、牛に追いかけられて ひとり牛追い祭り気分です。 そんな時は草むらに倒れこんで動かなければ助かります。 |