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○太郎:ああ、夏も終わりですね。
  先生:フッフッフ・・・夏休みの自由研究を提出したまえ。
○太郎:はい、今年は『樹脂標本』です。
  先生:なにいッ!!やってきたのか!!

樹脂標本を作ってみよう



今回は樹脂標本を作ってみようと思います。
樹脂標本というのは、乾燥させたもの(今回はミドリオオセンチコガネ)をプラスチックに封入し、半永久的に保存できるようにした標本のことです。


本来は土に還すべき死骸を半永久的に保存することに反感を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、標本の優れた保存方法の一つですし、長い目(100年単位)で見ればいつかは土に還るのではないかということで、折り合いをつけたいと思います。





さて、上にも書きましたが、樹脂標本は優れた保存方法です。
特に

・標本のにおいがもういやだ
・標本の足が取れるのはもういやだ
ヒメマルカツオブシムシはもういやだ

という方にとっては心強い味方です。


また、夏休みの工作、自由研究の題材としても優れていると思います。
え、もう遅いですって?
じゃあ 来年とか。





では、まずは用意するものを見ていきましょう。


用意するもの


紙コップ・エポキシ樹脂・スチレンモノマー・プラスチック用コンパウンド(研磨剤)・ビニール手袋・ピペット・割り箸・はかり・針・耐水サンドペーパー(320番・800番)・各種小型ケース・マスク・メガネ、そして忍耐


以上は全て東○ハンズで手に入ります。
とくにエポキシ樹脂、スチレンは中々売っている店がありませんので、東○ハンズがないとやや苦労します。



オオセンチコガネの亜種



そして乾燥した標本です。
このミドリオオセンチコガネは、死んでしまってから3週間ほど自然乾燥させてあります。




では マスク・メガネ・手袋をし、死骸に一礼したら、 いよいよ作業開始です。
まずは小型ケースにスチレンをいれ、死骸を10分ほど浸します。


スチレンにて


この作業をしないと、樹脂に封入した際、死骸と樹脂の間に空気が膜のようにくっつき、うまくいかなくなります。


上の写真では、アクリル製のケースを使いましたが、後で見るとスチレンで 溶けていました ので、小さな紙コップなどの方がいいかもしれません。


また、スチレンは 発ガン性 があり、臭くて刺激がありますから、マスク・メガネ・手袋は必ずした方がいいと思います。



スチレンに死骸をつけている間に、エポキシ樹脂を用意します。
数種類の液体を紙コップに入れ、割り箸で混ぜ合わせます。


しっかりかき混ぜたら、小型ケース(ポリエチレン製が理想)に液を流し込みます。
この時点では気泡がたくさん入っていますから、しばらく放置します。


気泡が抜けたら、死骸を樹脂液に浸します。


浮かんできた・・・


しかし死骸は軽いので、すぐに浮いてきてしまいます。
そこで、浮いてくるたびに割り箸や針などで沈めなければなりません。


割り箸で沈める


私はこれを15分毎に 6時間 近く続けました。


あ、ちょっと、 無理 とか言って「戻る」ボタンをクリックするのは待って下さい。
樹脂液を2回に分けて注入するとか、上から針を刺して固定しておくとか、
楽な方法はあると思うんですよ。
私には無理でしたが。



24時間 後。
樹脂液が固まったら、型からはずします。


この後ひたすら磨き作業


6時間も沈め続けたおかげで、死骸は浮くこともなく、中ほどに固定されています。


あとはひたすら磨きます。
耐水サンドペーパ320番→800番→コンパウンド
の順で。


完成


完成〜!!


いや〜、疲れました。
最初に
「夏休みの工作に最適!」
とか言いましたが、

実際にお子さんが
「樹脂標本を作るから手伝って〜」
と言ってきたら、 走って逃げた方が いいと思います。



「いや、私にはできない!!
子供に背を向けるなんてッ!!」


・・・という殊勝な方は、以下の方法で ごまかす といいのではないでしょうか。




のり標本を作ってみよう


こんにちは○太郎です。

(中略)

必要なものは死骸、つまようじ、小型ケース、透明な液体のりです。


死骸をケースに入れ、のりをたっぷり注ぎます。
つまようじで死骸の位置を調整します。
そして放置。


のり標本


これは10年以上前に作った標本ですが、現在でも全く劣化していません。
樹脂標本を作るのは大変ですが、この方法でも特に遜色はないと思います。
ただし、水だけは注意してください。のり標本だということがバレますから。



※スチレン・エポキシ樹脂には充分気を付けて下さい。手や衣服についたら、すぐに洗ってください。
 具体的な注意は、製品の説明書をよくお読みください。
※のり標本は私が昔考えた方法です。実際にこのような封入方法は使われておりませんので、ご注意ください。

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