
| ○太郎:フ・・・ 先生、今回の裏日記で恐怖のどん底を味わうがいいさ!! 先生:どん底なのは君じゃないのかね・・・ |
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恐怖のかさぶた 思えば、日頃から気を付けておくべきだった。 私はそれをしていなかった。 何の変哲もなく終わるはずだったその日、恐怖は突然姿をあらわしたのだ。 夏の初め、私は ひょんなことから動物実験施設に出入りすることになりました。 出入りしていた期間は一ヶ月足らずでしたが、実に興味深いことばかりで、充実した毎日でした。 そんなある日のこと。 施設から帰宅した私は、ズボンを脱いで扇風機のスイッチを入れました。 その時、右足のスネに3mm程の 小さなカサブタ ができているのに気がつきました。 知らないうちにカサブタができている事など、特に珍しいことではありません。 寝ているうちに引っかいてしまったか、どこかにぶつけたのだろうと思い、その時は全く気にしませんでした。 その後4時間ほどして、私は寝床に向かいました。 カサブタのことなどすっかり忘れていたのですが、ふと右足を見ると、カサブタが 少し大きく なっているような気がしました。 色も、何だか化膿しているような白っぽい色に変わってきているようです。 化膿しているなら ウミを出した方がいいかなと思い、私はカサブタを爪ではがし始めました。 カサブタは簡単にはがれたのですが、なかなか皮膚から取れません。 ちょっと強引に引っ張ってみたところ、鋭い痛みが走りました。 カサブタをはがす時に、こんな痛みはありえません・・・ 私はその時、はじめておかしいと感じたのです。 じっと見てみると、カサブタから変な突起が数本出ているではありませんか。 さらによく見ると、今動いたよ、このカサブタ。 体中にぞわっと冷たいものが走りました。このカサブタの正体は・・・ ![]() うわあああああああああ!! こ、これはマダニ!! 刺されたショックもありますが、その時は感染症の心配で冷静さを失っていました。 マダニからはリケッチアやスピロヘータ感染が起こる事をおぼろげながら記憶していました。 マダニは家の中に住み着くものではありませんから、ひょっとすると施設の動物から乗り移ったのかもしれません。 感染症の危険を減らすためには、早くダニを引き剥がさなければならないと思いました。 しかしマダニの口吻には、釣り針やモリのように逆向きのトゲが付いています。 慎重に引き抜かなければ、途中で口吻が折れて皮下に残ってしまいます。 冷静にならなければ・・・引き抜いている途中で「ブチッ」とかいって折れたら大変だ・・・ そんな事を思いながら、ゆっくりと口吻を引き抜き始めました。 慎重に、慎重に・・・落ち着いて・・・ 「ブチッ」 うわあああああああああ!! お、落ち着け・・・裏日記・・・裏日記だ!! これを裏日記のネタにするんだ!! ![]() 口吻の折れたマダニ とりあえず、感染症の症状を調べてみましょう。 リケッチア感染・・・高熱、頭痛が続き、赤い斑紋ができる。重傷例では死ぬ事もある。 スピロヘータ感染・・・感冒様症状、赤い斑紋ができ、後に神経症状。まれに死亡例も。 ああ・・・ 翌日、うんざりしながら皮膚科に行きましたが、 「まあ大丈夫ですよ、多分」 「発病したら 来てください」 と言われた私はいったいどうすればいいのですか。 とにかく、しばらく様子を見てみます。 まあ大丈夫だとは思うのですが、多分。 |